福祉用具専門相談員だから分かる、介護ベットの選び方・利用の流れ・おすすめはこちら。

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akari

福祉 介護 医療専門アドバイザー。

※経歴 医療・介護用品販売、レンタル事業所勤務しています。医療・福祉や介護に関する実例をレポートしていきます。

・福祉用具専門相談員
・福祉用具プランナー
・住環境コーディネーター
・おむつフィッター
・リフトリーダー
・高度医療管理者

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身近な人に急に介護ベットが必要になった。どうしよう?

 

突然の問い合わせによくあるケースです。

介護ベットは福祉用具の中でも最も利用頻度が高く、それを必要とするケースは高齢になると特に需要頻度が増してきます。

本記事では、福祉用具専門相談員が実際に実例をもとに紹介しています。

この記事の内容

✔介護ベットの選び方。

✔介護ベットの利用の流れ。

✔介護ベットのおすすめ。

を理解することができます。

【介護ベットの選び方】ポイントは3つ 身体状況・介護環境・住環境をチェックしましょう。

介護ベットが急に必要に。どうしますか?

介護ベットを選ぶときに重要なポイントは3つあります。焦らず下記を確認しましょう。

・利用者の身体状況

・介護環境

・住環境

利用者の身体状況を確認して、適切な介護ベットを選びましょう。

介護ベットは一般的には電動モータとベット柵が付いているものを言います。

電動ベットと総称することもあります介護ベットにはベット柵は標準で備え付けてありますが、モータの数を身体状況などに留意して選ばなければいけません。

モータは背中・足・高さとあります。モーターの数によってベットの「動き」が変わってきますので、身体状況に合わせて選んでください。

・背中・高さ調節のみどちらかを選ぶ際は1モーターベット

・背中・高さ調節の両方を選ぶ際は2モーターベット

・背中・足・高さ調節すべて別々で動かす場合は3モーターベット

結論から言いますと1モーターベットの需要は、ほとんどありません。

介護ベットが必要な方は、寝起きや、立ち上がりの動作が不自由な方が多いため、高さ調節については、立ち上がりしやすい高さに調節が必要なため必須ですし、起き上がりについても背上げ機能が必要になります。

よってほとんどの利用者は2モーターベットを利用されます。

3モーターベットについては、お一人で寝起きや立ち上がりが困難な利用者にがご利用になられます。

ご自分で起き上がりが出来ないケースですと、背上げ機能だけでは、ベット上で体が下にずれてしまい、安定して起き上がり動作ができません。

その際に足上げ機能を活用することで、体がずれることなく安定して、またお体に負担なく起き上がりが可能になります。

また介護者にとっても、介助負担の軽減につながることから3モーターベットをおすすめしています。

住環境をチェックしましょう。

介護ベットのサイズはほとんどが縦200㌢横100㌢程度です。

 

ご家族にご説明するときは畳1枚より一回り10㌢程度の大きさをイメージして貰います。

 

 

ですが、身体状況によっては、ベットサイドに簡易トイレ(ポータブルトイレ)などを置く場合や、ベットサイドテーブルなどを利用するケースもありますので、最低6帖ほどのスペースを確保するほうがベストになります。

 

また介護者が周辺で作業することも想定しておきましょう。

【介護ベット利用の流れ】介護ベットが必要になったら何処にお願いすれば良い?

少し慌てるご様子で先日、高齢のご夫婦が、私どもの福祉用具貸与事業所に直接訪問され、介護ベットがレンタルしたいとの事。

 

奥様が入院中で、退院後に介護ベットを利用したいのですが、いくらになりますか?

 

奥様は介護認定を受けていらっしゃいますか?

 

はい。これですが。

それは障害者手帳ですね。

違うのですか?

はい。似ていますが、違います。市役所で認定を受ける事ができますが、認定を受けて要介護2以上でしたら介護保険を利用してベットのレンタルが所得の割合になりますが、1割〜3割負担で月額800円〜程度でレンタルできますよ。
まずは市役所の福祉課かお近くの地域包括支援センターへ連絡してみてください。

なるほど、そうしてみます。

 

入院中にケースワーカーに相談して介護認定を受けましょう

ご夫婦のケースはよくあるケースで、入院後に介護ベットレンタルしようとすると、介護認定が下りるまで、1ケ月ほどかかるケースがあり、その間ベットがなくて困りますよね。

 

入院中でも介護認定を受ける事ができます。

 

事前に申請すると、市役所から認定調査員が派遣され、院内で判定が可能です。

 

病院にはケースワーカーが在籍してますので、そちらに相談されても良いかもしれません。もし在籍してないようであれば、お近くの地域包括支援センターへ事情を説明して相談されるとよいでしょう。

地域包括支援センターとは

地域包括支援センター(高齢者の総合相談窓口)/三条市出典元:三条市HPより引用

各市町村には委託を受けて運用される地域包括支援センターが各エリアごとに設置されています。専門の職員が、介護に関する様々な相談に乗ってくれます。

相談は無料ですが、紹介されるサービスを利用するときは、費用がかかることがあります。

こちらで相談すれば、介護認定申請のお手伝いをしていただけるかと思います。

介護ベットのおすすめはこちら。

ここからは実際にどの介護ベットが良いのかを紹介致します。

介護保険を利用して、福祉用具事業所にベットを依頼する場合はケアマネジャーを通すことが必須になります。

ですが、どの商品を取り扱うのかは、ケアマネジャーや福祉用具事業所で判断するケースがほとんどです。

在庫や取り扱い状況などあり、どの介護ベットを搬入するのかは事業所によると思いますが、私がおすすめするのはこちらです。

【パラマウントベット 楽匠シリーズ】

最も需要が多い介護ベットのメーカ−はパラマウントベッドになります。まずこちらを選べば間違いありません。

私達は様々なベットメーカーを取り扱いしており、各社それぞれ特徴がありますが、数多くの介護ベットを見てきましたが、パラマウントベッドが圧倒的ですね。

・品質

・デザイン性

・機能性

国内生産で何十年も安心して使える品質

品質については、実際に何社もの介護ベットを長期間レンタルしていますが、他のベットメーカーですと特にモーターの故障が多いのですが、パラマウントベッドは数十年立っても未だに稼働しているほど故障の少ない介護ベットです。

またフレームなどの塗装についてもカビやサビなどが全く出ません。塗装の質が高いようです。

介護ベットには見えないデザイン性

デザイン性についても長期間使用しても飽きのこないデザインになっています。介護ベットには見えない作りで長く使用できます。

特徴的な機能性で、モーター音も気になりません。

パラマウントベッドの楽匠シリーズのベットはボトムに特徴があり、背上げ時に身体に沿ったラインで動かす事が可能です。

またラクリエモーション機能とういうものがあり、ひとつのボタンで身体に負担なく起き上がることが出来ます。

ベットが傾き椅子のようになるところが特徴ですね。椅子のようにベットが傾くことで、目線が上向きにならずに済みますし、ベット上での食事なども取りやすいですね。

 

レンタル料金はどれくらい?介護保険を利用すると?

月額レンタル料金は10,000円前後ですが、付属品(マットレスなど)により異なります。
介護保険を適用すると、負担額は1割〜3割になりますので、1,000円(1ケ月)〜からレンタル可能です。

料金を抑えたい場合におすすめな介護ベットはこちら

 

パラマウントベッドの楽匠シリーズは他の介護ベットと比較すると、価格設定が高めになります。
ですが、機能性を抑えたクオラシリーズであれば月額8,000円前後です。介護保険利用のケースでは月額800円〜ほどでレンタル可能になります。

 

その他の介護ベット

介護ベットではパラマウントベッドが有名ですが、その他にも数種類の介護ベットが市場に流通しています。

たとえばプラッツ社などが有名です。

プラッツ社のベットはコストパフォーマンスに優れています。

プラッツ社の介護ベットではミオレットシリーズが有名です。介護保険レンタル事業者も数多く取り扱いしています。

在宅介護用ベットではパラマウントベットに次ぐシェア2位です。

特徴としては、品質や機能性についてはパラマウントベッドには劣りますが、価格が安価に設定されていますので、費用を抑えることができます。

ですので、介護ベットを日常生活用具給付などの補助事業で購入されるケースなどでは、給付の設定された価格内に収めるためにプラッツ社のベットを選定されるケースがあります。

介護ベットを購入したい場合はどうする?

介護ベットをレンタルではなく、購入されるケースもあります。

レンタルは他の人が利用していた商品を再度レンタルすることになりますので、資金に余裕がある場合は購入検討しても良いかもしれません。

私達のような福祉用具事業所やホームセンター等でも購入可能ですが、最近ではネット注文も可能です。組み立てもしてもらえるので安心ですね。

ネットで注文するなら、組み立てもしてもらえる*介護用品店カスタマ−ネット  がおすすめです。全商品メーカー保証付きで、価格も実店舗で購入するより安価になっています。

まとめ

今回は介護ベットの選び方から利用の流れ、おすすめの介護ベットの紹介をさせていただきました。

介護ベットが必要になるケースは突然訪れるかもしれません。

しかし現在は介護保険制度も充実しておりますので安心してください。各自治体には専門の方がいらっしゃいますので、必ず相談してみてください。

 

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